INTERVIEW

環境とインフラ。
正確な分析は、その両方を支えている。

環境化学分析
木村 万智
環境事業部 分析センター 分析測定グループ
2019年入社
海洋学部 海洋地球科学科 卒

環境をテーマに、技術者の道へ。

入社に至るまでの経緯を教えてください。

インフラに関係した会社に入り、人々の生活を支えたい。そう思ったことが、東京パワーテクノロジーに興味を持ったきっかけです。ただ、最初は事務系を志望していました。ほかの会社だと、「理系の学生なのに事務系?」と露骨にいぶかしがられることもあったのですが、ここは違いました。「事務系と技術系、どちらを選んでもいい。会いたければ、どちらの先輩にも会わせるよ」。その言葉にホッとしながら、実際に両方の先輩社員に話を聞いてみて、次第に「環境分野で技術系として仕事をしてみたい」と思うようになりました。

現在、どのような仕事を手がけていますか。

環境に関する分析業務です。発電所などの排水、河川水、地下水、底質、土壌、産業廃棄物の規制基準などに関わる依頼を受注し、受け取ったサンプルを分析して報告書を作成。さらに、請求などの事務的な業務も自分自身で行います。室内での作業だけではなく、現地までサンプリングに出かけることもあります。正確な分析と報告によってお客さまに感謝されるのが嬉しいですし、自分の仕事がエネルギーの安定供給や福島の復興につながっているのだと思うと、大きなやりがいを感じますね。

知識ゼロから1年後。新しい分析項目の担当に。

仕事には最初から馴染めましたか。

分析に役立つのは、主に化学系の知識。私にとっては、ほとんど馴染みのない分野です。器具の名前もわからないところからのスタートだったので、すごく心配でした。けれど教育担当の先輩についてもらってから、その不安は新しいものに触れる楽しさに変わりました。私の不安をよく理解したうえで、読んでもわからなかった資料の内容を噛み砕いて説明してくれたり、器具や装置を実際に使いながら教わったり。まだまだ学ぶことは多いものの、いま「ひと通りはできるようになった」とはっきり言えるのは、先輩のおかげが大きいですね。

特に達成感のあった出来事を教えてください。

入社1年目の終わりごろだったでしょうか。それまでの分析センターにはなかった、新しい分析項目の担当になりました。ふさわしい分析方法を調査することに始まり、機材の調達、測定機器の設定、薬品の調製など、正しく分析を行うためのさまざまなプロセスを固めていったのです。壁にぶつかったのは1度や2度ではありませんが、先輩の力を借りながら、試行錯誤を繰り返すこと4か月。とうとう分析フローが完成した時には、特大の達成感を味わいました。

まだ6割。分析を網羅し、知識を深めたい。

東京パワーテクノロジーという職場の魅力はなんですか。

これは就活中から感じていたことですが、人をとことん大切にする風土があります。これまでにお会いした誰もが、いつでも親身になって話を聞き、こちらの気持ちを汲んでくれました。コミュニケーションの取りやすい環境は、仕事にとっても有意義です。話しかけにくいと、聞くべきことを聞かないまま自己完結し、結果として大きなミスにもつながりかねません。また、特に分析センターには女性が多いのも嬉しいですね。産休中、育休中の方も当たり前にいて、ライフイベントがあっても長く働ける職場であることを実感できます。

これから、どのように成長していきたいですか。

まずは知識を増やすこと。そして、お客さまのどんなニーズにも応えられる存在になることが目標です。そのためにも、東京パワーテクノロジーが手がける全分析を網羅したいですね。いまのところ、私が経験したのは全体の6割ほど。また、併せて試料についての知識も深め、分析値と試料との関係性をすんなり読み解けるようにもなりたいと思います。ほかの部署を経験して、その知見を再び分析で活かすのもいいですね。ただ、どんな道を進むとしても、「環境」という私の大切なテーマはブレないようにしたいと思っています。