CAREER INTERVIEW

専門性をどこまでも高め、
技術系特化の管理職として
未来を描く。
化学分析
永野 美里
原子力事業部 原子力工事・委託グループ
1999年入社
地球環境科学研究科 卒

入社1年目~2年目

東電環境エンジニアリング株式会社
原子力事業本部
六ヶ所事業所 環境化学グループ

学生時代の感覚を捨て、
仕事としての分析に慣れる。

原子力施設周辺での環境放射能モニタリング業務に従事しました。大学でも核種分析の経験はありましたが、仕事としての分析業務との違いに四苦八苦。業務を経験する中で、「決められた期間内に」「クライアントの要求に沿って」進めていく、仕事としての分析に慣れることができました。また、第1種放射線取扱主任者の資格取得にも挑戦しました。

入社3年目

東電環境エンジニアリング株式会社
原子力事業本部
原子力技術部 技術開発グループ

東京電力との協働を通じて、
新しい知見を増やす。

本社技術開発グループに異動。原子力発電所の水化学管理に関する業務に従事しました。それまでは外部のメーカーに任せていた業務を、自分たちでもできるようにしようという動きの中で東京電力と協働。それまで経験のなかった発電所について学べたこと、水化学管理に関する知見を得られたことが収穫でした。

入社4年目~7年目

東電環境エンジニアリング株式会社
原子力事業本部
原子力技術部 技術開発グループ

専門性を武器に、
活躍のフィールドを拡大。

化学分析の専門性を活かし、原子力発電所で発生する低レベル放射性廃棄物を対象とした放射性核種分析関連の業務に従事。それまで実績のなかった分析法の導入検討を担当しました。この期間に、日本原子力研究開発機構(JAEA)との共同研究にも参加。新たな分析法の検討を行いました。また、手順書の制定など、本社での総括的な業務にも関わりました。入社6年目に結婚。入社7年目には、環境計量士 (濃度関係)、技術士一次試験を受験し、資格を取得しました。

入社8年目~11年目

東電環境エンジニアリング株式会社
原子力事業部
原子力技術部 技術開発グループ

2度の産休・育休を経て、
温かな社風を実感。

入社8年目と10年目に、それぞれ産前休暇と育児休暇を取得しました。職場復帰後は、育児短時間勤務や看護休暇等の会社の制度を活用し、育児をしながら、出産前と同様に放射性核種の分析業務に従事させていただきました。当時を振り返って思うのは、本当に周囲に恵まれたということです。上司も同僚もさまざまな形で快くサポートしてくれたので、不安もだいぶ軽くなりました。決して女性の多い職場ではありませんが、相手の大変さを思いやる風土に救われたと思っています。

入社12年目~13年目

東電環境エンジニアリング株式会社
原子力事業部 原子力復興計画部
化学廃棄物管理グループ

福島の事故に伴う分析業務へ。
「なんとかしたい」という気持ちで動く。

2011年3月に発生した東日本大震災。それ以降、福島第一原子力発電所の事故により発生した汚染水・処理水関係の分析業務を担当しました。2012年からは、発生した放射性廃棄物の核種分析手法の検討と、技術者の育成を目標にJAEAとの共同研究を開始。翌年、その成果を日本原子力学会の年会で発表しました。大変な状況が続く中、「どうにかして自分も貢献したい」という気持ちに突き動かされた時期でした。

入社14年目~20年目

東京パワーテクノロジー株式会社
原子力事業部 環境化学グループ

東京パワーテクノロジーが発足。
高度専門技術者として社内認定される。

入社14年目の年に、3社の合併によって東京パワーテクノロジーが発足。合併後も、引き続き育児と仕事を両立しながら、放射性廃棄物の核種分析に係る業務を担当しました。入社16年目には、「難測定核種の分析測定技術」で高度専門技術者の社内認定を受けました。JAEAとの共同研究を活用しながら、引き続き福島関連の分析をサポートとしました。

これから取り組んでいきたいこと

入社21年目の2021年、特別専門職(難測定核種の分析測定技術)へ。他社とジョイントベンチャーを組んでJAEAでの分析関連業務を受注したり、福島第二原子力発電所での核種分析関連業務の計画立案を実施したりと、専門性にますます磨きをかけながら仕事に打ち込んでいます。また特別専門職という立場から、「今後、どのような仕事が発生しうるか」「それに向けて、どのように人材育成を行うべきか」など、これまでとは違った想像力を働かせながら、今に先駆けた動きを心がけています。